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色のページ
色のしくみを知り、混ぜてみよう
- 黄、赤、青の3色は、これ以上分けることができない色で「三原色」といいます。その色から移り変わる色の輪(環)を色相環といいます。暖かさを感じる赤系の色を「暖色」、冷たさや寒さを感じる色を「寒色」といいます。
- 白や黒の混ざらない、いちばんの彩度の高い色を「純色」といいます。
彩度の高い純色でも色によって明度が変わります。黄色は明度も彩度も高く、紫は彩度が高くても明度が少し低めです。明度が高くなるほど「白」に近づき、明度が低くなるほど「黒」に近づきます。これら「明度」と「彩度」の違いを把握しておきましょう。 混色の基本
- 三原色があればどんな色でもつくることができる。三原色のうちの2色の混色でできる色を2次色といい、「紫」や「橙(オレンジ)」「緑」などがある。2色の分量を変えるとその中間の「赤紫」や「青紫」「黄緑」「青緑」といった、複雑な色比較的彩度の高い色をつくることができる。上左図の色相環上で対極にある色同士を「補色」といい、最も色相の遠い色とされる。補色同士は、並べると互いの色が目立ち合うが、混ぜると鈍い色になる。
色相の近い色でも、実際に絵具を混ぜると濁ってくる色もある。作った色とチューブの色との違いを試しながら体感してみよう。 混色例と濃度
- (水の量または白の混色)
- 色相の近い色の混色と、遠い色の混色パターンを意識しながら、混色を実際に試してみよう。例えば「緑の木」を描くとき、青っぽい色を少し混ぜたり、赤っぽい色を混ぜたりするとどんな色になりそうか想像ができる。実際にパレットで混ぜているときに、もう少し暗くしたい時は濁りそうな色を混ぜてみる。明るい色にしたいときには白を混ぜてみたり、水で薄めて塗ることもできるだろう。そうするとチューブそのままの色でない、無数の色味で絵を描くことができる。
暗色づくりのバリエーション
赤の暗色づくりの例(黒 vs 遠い色相)
教えてメディチくん
- 生徒 絵具を混ぜていたら、いつもグレーにな ってしまいます…。私の絵は、いつもグレーのような泥色の世界になってしまうのですが、どうしてでしょうか?
メディチくん 絵具は、何種類を混ぜていますか? パレットで乾かないうちに3色以上混ぜたり、乾かないうちに違う色をのせると、だんだん濁りがでてきます。
生徒 本当ですか? 好きな色にするためにい っぱい混色していました!
メディチくん 絵具は、顔料からできています。顔料とは、鉱物を小さく砕いたものです。テレビで「ホコリがグレーに見えるのは多くの色が混じるから。」と言っていました。つまり、いろんな色の顔料を混ぜてしまうと同じ現象になるのです。
そして、気をつけたいのは、染料系の絵具!
染料は染物にも使える強力な発色が特徴。そのため、画面全部が染料の色に染まってしまう可能性も。発色を大切に絵を描いてみましょう!
自然と生き生きとした絵に仕上がります。油絵具は複雑な色味を出すために、画面に発色の強い絵具で塗り、乾いてから透明色を重ねて描くと色に深みと強さが出ます。 - ©めざせ☆芸大美大 川村