2.画材購入のアドバイス「水彩編」
まずは絵具の世界をのぞいてみよう!画材屋さんに行く前に知っておきたいこと!
透明水彩 or 不透明水彩
学生時代だれもが一度は手にしたことのある水彩絵具。それ以来遠ざかっていた 方が絵を始めようとしたときに求めるのも水彩絵具からではないでしょうか?
透明水彩
塗り重ねて透けてみえる色の変化が透明水彩の魅力です。アラビアゴム含有量が多いため透明色になります。混色のしすぎは本来の透明感や発色の彩度をそこなうことになります。
不透明水彩 (ガッシュ)
その名のとおり不透明な水彩絵の具です。アラビアゴム含有量が逆に少ない為、不透明色になります。画面のアクセントに使用すると水彩の表現でありながらも 力強い、表現力の広がりが感じられる作品に仕上がります。
筆について
水彩絵の具の表現に欠くことのできない筆は出来るだけ上質な物を用意すると穂先のコントロールが利きます。水彩は簡単に水で洗浄出来ることから上質の筆を2本ぐらい用意するにもいいでしょう。
極上のコリンスキー、セーブル、マングース等、軟毛の筆が定評があります。 (更に詳しく→筆頁参照。)
一般的には馬毛、ナイロン等が使用されます。ナイロンも開発がすすみ良いものが増えました。
水彩紙
水彩は画用紙ならなんでも描けますが、伝統あるヨーロッパ産の用紙もお薦めです。 ワイヤー綴じのスケッチブック、ペーパーブロックと呼ばれるナイフで一枚毎に裂くタイプ、 ロール、ペーパーボードという表面に水彩紙が張ってある厚紙のボードがあります。またデザイン画のように木のボードに 水彩紙を水張り (※詳細はアクリルのページへ) して描く方法があります。紙の表面の凹凸を紙の目といわれ、その荒さによって細目、中目、荒目があります。
また、例えば 『アルシュ」という紙は、紙の厚さも異なり185gが厚口、300~350gが特厚口、600gが超特厚という分類がされています。厚さが厚い程、 水で波打たず描きやすい紙と言えます。