最終日の8月2日、がまんできず、も一回行ってきた。
ハービー・ハンコックなどのCDが遺品として展示されていたことを先回は見落としていた。長さんは、仕事しながら、ジャズとかフュージョンを聴いていたのだろうか。
それから、たとえば『ちへいせんのみえるところ』(1978年)だ。絵本になったものには、空と平原だけの見開きが、はじめ、中ごろ、おわり、と三場面ある。絵本の中のそれらを見比べると、同じ絵ではなく、なんと僅かな違いがあるようにみえた。え? 長さんは、同じ絵を使い回すのではなく、ほとんど同じ絵を別々に描いていたのではないか。ただし、会場で手に取れる絵本は観客同士の奪い合い、というか、譲り合いだった。独り占めして、このことを丁寧に確認することはかなわなかった。帰宅して、あったはずのその本を探したが行方不明。だから、いま確証があるわけではない。しかし、長さんなら、やるかもしれないな。あした、も一回探して見つからなければ、本屋に行く。
(2015年8月2日、東京にて)
つづく